日刊知的ぐうたら生活

ボーカリストSCHAZZIEのブログ

母と別れて丸2年

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母が介護施設に入所して今日で丸2年になりました。コロナ対策は、去年から何も変わっていないどころか、むしろ酷くなる一方の日本。

最近、知人がコロナ感染して一家全滅。全員軽症だったはずが、ご主人が急に悪化して中等症に。にも関わらず入院もできずに自宅療養なのだと嘆いていました。

軽症だって辛い人は辛いのに、中等症では人生最悪というほど辛いと言うし、酸素とかも必要でしょうし、いつ急変するかも分からないのだから、自宅療養では本当に不安だと思います。

こんな風に、悪化しても入院もできない状況なのに、世の中、なんだかもうコロナは終息したみたいな感じになっているのは納得できません。

他国の戦争にかまけて、コロナ対策は見て見ぬふりのワクチン以外には何の対策もしていない政府。第7波は間違いなく来るし、今以上に激烈だという予想なのに、備えることさえしていない。もうどうしようもなく絶望的な国です。

戦争報道の合間に流れる本邦のコロナの状況は、重傷者も死者も単なる数でしかなくなっているし、TVでは詳しい状況すらやらなくなっている。戦争も重大事件だけれど、だからと言って自国の感染症の状況を国民に知らせる事を疎かにしていいわけではないと思います。

国が国ならメディアもメディア。こんな事を言いたくはないけれど、メディアは絵的に派手な悲劇を好むんでしょうね。それに対してもはや嫌悪感しかありません。

★《2021年3月28日の投稿》

実家の弟が急逝した後、母がショートステイを経て正式に介護施設に入所したのが、昨年の今日でした。

その日、別のショートステイ先に車で迎えに行ったのですが、これでやっと家に帰れると安心していたのでしょう。入所先に着いた時、車を降りるのを嫌がりました。

スタッフが来てなだめて、なんとか車から降ろし、そのまま部屋に連れて行かれたので、別れの言葉も何もなく、以来コロナのせいで一度も会う事なく、声を聴くこともなく、一年が過ぎました。

自分が東京、それも感染者の多い新宿に住んでいることもあり、直接には会えないし、電話もできないので、唯一繋がる手段として手紙だけは送り続けていますが、それも一方通行です。

最初は楽観的に、時が経てば状況は良くなるだろうと思っていましたが、GOTOだのオリンピックだので、状況はむしろ悪くなる一方。

疫病は自然の災害だから仕方がないとしても、今は政府は一体何をやっているんだという怒りしかありません。日本の場合はもう政府による人災です。公衆衛生において、こんなに後進国だとは思ってもいませんでした。

コロナに感染した人だけが辛いのではありません。コロナには関係のない病気の人も含め、その家族や周囲の関係者などどれほど多くの人が辛く悲しい思いをしていることか。

何度も何度も言いますが、ウィズコロナなんて冗談じゃない。たとえゼロにするのが無理だとしても、ゼロコロナを目指さなくてはいつまでも終わらない。

実際にゼロにしている国もあるのだから、けして不可能ではありません。それをやらない政府は、利権だ何だで頭が回らないのか、絶望的に想像力がないのか。

いまだにコロナはただの風邪とか言う人もいますが、自分の家族や大事な人がコロナで亡くなったり後遺症で苦しんだりしても、そう言えるのか?と思います。感染しても適切な治療が受けられるならまだしも、医療が逼迫した状況では治療さえ受けられない場合があるのは、今でも変わらないのです。

感染拡大中で第4波が懸念される中、海外客は入れないにしても、海外からの選手、関係者、スポンサー招待客が10万から20万人入国するかもしれないと言われるオリンピックを強行するなんて、本当に狂っています。もうこの日本には絶望しかありません。

この一年、母の事を考えない日は一日たりともありませんでした。不自由な思いをさせたくないから、日々の天気や気温なども鑑み、タイムリーに春夏秋冬に合わせた衣服を送って来ました。今年はすでに20度を超える日が多くなってきたので、そろそろ春物を送ろうと思います。この分だと夏物も早いかもしれません。

世の中がどうであれ、母が元気で穏やかに暮らせますよう、今の望みはその事に尽きます。