日刊知的ぐうたら生活

ボーカリストSCHAZZIEのブログ

雲を愛する技術

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Amazonから、先日来注目している「雲研究者」荒木健太郎さんの本が3冊届きました。

①『雲を愛する技術』

②『世界で一番素敵な雲の教室』

③『空のふしぎがすべてわかる!すごすぎる天気の図鑑』

Amazonで今一番売れている本が、③の『すごすぎる天気の図鑑』だそうです。子供向けに書かれているけれど、開けば気象用語も沢山出て来て、なかなかに難しい。

そう、天気は難しいのです。そう簡単には分からない。天気には雲が大きく関係していますから、雲は美しいファンタジーでは終わらず、はまればはまるほど難しい科学になるんですね。

私のように物理は嫌いという人間には、気象の勉強は不向きかもしれないけれど、それでも知りたいという知識欲にとらわれています。雲を見るにも、気象の知識があった方が絶対に面白いと思うから。

②の『世界で一番素敵な雲の教室』は、もう写真集と言ってもいいくらいに、素晴らしい写真がズラリと掲載されています。見ているだけでHappy!

一番楽しみにしていたのが、①の『雲を愛する技術』です。これにも写真は載っていますが、文章中心の本です。写真だけでなく、荒木さんの書く文章も読んでみたかったので、文字がいっぱいのこの本を購入した次第。文章の書き方で、なんとなくその人が分かる気がするから。

それに『雲を愛する技術』というタイトルが秀逸。前述のように、雲はファンタジーでは終わらない。愛するには技術が必要なのです。

荒木さんによれば《雲を愛する技術レベル》というのがあり、

Lv.00 : 雲を見たことがある

Lv.01 : 「雲に乗ってみたい」と思ったことがある

Lv.02 : 雲の写真を撮ってSNSで公開し始める

Lv.03 : 雲の名前を3つ以上知っている

Lv.04 : 『雲を愛する技術』を所有している◀イマココ

ここからさらにLv.10まであり、徐々に科学的になるものの、Lv.10ともなれば「雲なしでは生きていけなくなる」状態になります。

私の場合、気持ち的には05〜09を飛び越えて、いきなりLv.10になっている気もしますが、そこは飛び越えてはいけないのでしょうね。ちゃんと勉強をして学問を修めた上でこそ、Lv.10の価値があるのだと思います。

まずは届いた3冊で、しっかり勉強したいと思います。毎日雲を眺めながら、Lv.10を目指して。

荒木健太郎さんが素晴らしいと思うのは、雲の研究を通して、ゲリラ豪雨など気象による災害を減らそうとしている事です。自分の為ではなく、人の為、世の中の為に役立つ事を目指している。その気持ちに共感を覚えます。

科学者とはそういうものだと思います。だから科学を疎かにしてはいけない。時にそれが戦争などに利用されたりするかもしれないけれど、科学者の基本は皆同じ、純粋な気持ちから始まっていると信じたいのです。