日刊知的ぐうたら生活

ボーカリストSCHAZZIEのブログ

スペイン国王の話

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今から12年前、2007年にブログに書いた話。


国際会議で、ベネズエラ大統領のチャベスがスペイン批判を始め、スペインの首相の反論を聞きもせずに一気にまくし立てていた時、同席していた人気絶大なるスペイン国王ファン・カルロスⅠ世(在位:1975年11月22日 - 2014年6月19日)が、


「ポルケノテカジャス?」


黙れ!と一言。それが話題沸騰となり、即座に関連グッズが売られて、数億円の経済効果を生んだとか…。


正確には「黙ったらどうかね?」という上品な言い回しらしいけれど、いきまくベネズエラ大統領とは対照的な、この静かだが威厳のある一言には、スペイン国民でなくとも喝采を送りたい。


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まだキャピキャピしていた10代だった頃、その昔ジョン・ウェインのマネージャーだった近所のお爺さんに「教養のある人間は、静かに落ち着いて話をするものだ」と説教されたことがあるけれど、大人になって世の中を見るにつれ、その意味がよく分かって来た。


感情的に大声でかつ早口でまくし立てても、話は伝わらないし、相手の心も閉じてしまう。よく分かっているはずなのに、たまについついやってしまう。いや、最近は母を相手にしょっちゅうか。まだまだ修行が足りない。