日刊知的ぐうたら生活

ボーカリストSCHAZZIEのブログ

弟の新盆に想うこと

★I NEED TO BE IN LOVE

https://m.youtube.com/watch?v=mTVpNXG7iBk

今日からお盆ですが、弟の新盆だというのに、コロナのせいでお墓参りにも行けません。実家を解体する為、家に仏壇もなくなってしまったので、仏様を迎えに行っても、迎える所がないということもあります。でもやっぱりコロナが大きい。

東京、それもエピセンターと言われる新宿に住んでいる私としては、とにかく感染者の少ない地方にウィルスを運ぶわけにはいかないし、行くとなれば車で迎えに来てくれるであろう長男達にも、感染させたくはありません。長男の所にも高齢者がいるし。

どんなに自分が我慢して自粛し、頑張って予防対策をしていても、東京、新宿は怖がられます。私自身がウィルスであるかのように見られます。だからどこにも行きません。都内なら、あるいは近場ならいいとも思いません。距離なんて全く関係ないし、withコロナなんて言いながら、本当にwithコロナで来られたら、誰しも皆嫌でしょう。

今月17日は母の90歳の誕生日で、コロナが落ち着いていたら「卒寿」のお祝いをしてあげるつもりでいましたが、それもまた叶いません。お祝いできないこともさることながら、もう本当に顔を忘れられてしまったかもしれないと思うと、胸が張り裂けそうです。

高齢の両親や祖父母に今年会わなければ、来年は会えないかもしれないと言う人もいますが、万一感染させて重症化したら、肺炎のような苦しい思いをさせて死なせた事を一生後悔するだろうし、悔やんでも悔やみ切れないと思うから、私ももう母に会えないかもしれないけれど、何があってもコロナなんかで苦しませたくないと、ただその一念です。

弟の話に戻しますが、こんな状況だから仕方がないとはいえ、本当に何もしてあげられなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。今日のゲリラ豪雨は、また弟の涙雨だったかと。

母の面倒を最後まで自分がみると言って、結婚もせずに一人で頑張っていた弟。私も毎週通っていたとはいえ、気の抜けない毎日はどんなに大変だっただろうかと思うと、せめて供養くらいはちゃんとしてあげたいのに、それもできないのが心底辛いです。

医師であった弟が、コロナ感染拡大に伴い、手洗い、うがいをちゃんとして、そしてとにかくできるだけ外に出るなと言っていました。だから、私はそれを可能な限り守ろうと思います。弟の最後のアドバイスとして。

たまたま今日、カーペンターズの「I NEED TO BE IN LOVE(青春の輝き)」を聴いていたら、これまで誰にも話せず、ひたすら我慢していた気持ちが一気に溢れ出し、号泣になりました。

「青春の輝き」は、恋をした方がいいよという歌ですが、弟は家族以外に誰かを愛していただろうか?身を焦がすような恋をした事があっただろうか?否。仕事と家の事ばかりで、そんな暇は無かったように思います。それが憐れで仕方がない。

実家から持って来た弟の子供の頃の写真。何の心配も、何の屈託もなく、明るく笑っている写真を見て、どこまでも拓けた未来しか見えなかったであろうこの頃に、こんな短い人生になるなどと考えていただろうかと思ったら、溢れ出した涙が止まらなくなりました。

何もしてあげられなくて、本当に本当にごめん。